2025.10.8

中野洋昌国土交通大臣に静岡市の要望を実施!

 10月7日(火) 国土交通省本省にて静岡市の吉田副市長と上田 勇参議院議員、西園衆議院議員、公明党静岡県議団(静岡市選出3名)、公明党静岡市議会(6名)計12名にて、中野洋昌国土交通大臣に静岡市の要望をさせて頂きました。

(要望内容)

国土交通大臣 中野洋昌 様

要 望 書

                     【写真添付:清水日の出埠頭】

令和7年10月7日
静   岡   市
公 明 党 静 岡 県 議 団 
公 明 党 静 岡 市 議 会

令和7年度も静岡市の社会基盤整備に対し、格段のご配慮を賜り誠に有難うございます。
本年9月4日から5日にかけて静岡県を襲った令和7年台風15号により、静岡県牧之原市付近で竜巻被害が発生致しましたが、静岡市内沿岸部においても短時間豪雨により床上浸水や内水氾濫が発生致しました。
こうした状況が年々深刻化する恐れがあり、さらなる防災・減災の取組を加速していかねばならないと認識しております。
また国道1号などの幹線道路網は、平常時の交通円滑化に加え、発災時の「命を守るみち」として、災害救援・復興をいち早く進めるために不可欠であり、災害に強く慢性的な渋滞の無い円滑な交通環境を形成する道づくりが必要となっています。
さらに、清水港周辺をはじめとする沿岸部では、近い将来、発生が懸念されている「南海トラフ巨大地震」やそれに伴う津波により、甚大な被害が想定されており、被害低減のため、外港防波堤改良事業の整備促進を含めた港湾整備がもとめられます。
上記の通り、「防災・減災」を主流とした事業、「命と生活の安全保障」を確実に構築しなければなりません。
静岡市、公明党静岡県議団、公明党静岡市議会は、県民・市民の安心・安全確保の観点から浸水対策や都市基盤整備における道路整備、港湾整備など「防災・減災」対策強化に向けた予算確保について以下の通り、要望いたします。

【国土交通省への要望事項】

  河 川・ 浸 水 対 策  

1.「流域治水」の推進による浸水被害の軽減

  道 路  
2.経済活動を活性化する高規格道路の整備促進
(国道1号バイパス清水立体早期完成、静岡南北道路長沼立体早期実現)

  海 岸・港 湾  
3.津波・高潮・高波対策の促進による安心・安全の確保

  河 川・ 浸 水 対 策  

  1. 流域治水プロジェクトの推進による浸水被害の軽減
    【要望事項】
    ・浸水対策重点地域緊急事業(巴川)の予算確保
    ・(安倍川)堤内地の安全・安心の確保
    ・緊急自然災害防止対策事業債の令和8年度以降の継続
    ・下水道による浸水対策事業の予算の確保

令和4年台風15号、令和6年台風10号、そして本年令和7年台風15号とほぼ毎年、台風の発生に伴い市内で大きな被害が発生しており、特に巴川流域における被害が大きな課題となっております。つきましては、浸水対策重点地域緊急事業(巴川)の予算確保として巴川本川整備(県)、大内新田地区雨水貯留施設の整備にご尽力賜りますよう、お願い申し上げます。

また市内中心部を流れ流路延長51km、流域面積567㎢の一級河川である我が国屈指の急流河川(安倍川)については、国・県・地元骨材組合による河道掘削などの河床上昇対策の促進を図って頂くと共に、堤防の強化等の改修、洪水流下の支障となる樹木伐採をお願い致します。

さらに、近年の気候変動に伴う水災害の激甚化・頻発化が顕著となっており、市内6河川で「流域治水プロジェクト」を策定しておりますが、更なる対策強化が必要となっております。つきましては、令和7年度までの時限措置となっております「緊急自然災害防止対策事業債」の令和8年度以降もご継続頂きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
併せて、下水道施設の整備による排水能力の強化も喫緊の課題となっておりますため、大沢雨水1号幹線、渋川ポンプ場等の雨水幹線やポンプ施設の整備に伴う浸水対策事業の予算確保を行って頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

  道 路  

  1. 経済活動を活性化する高規格道路の整備促進
    (国道1号バイパス清水立体早期完成、静岡南北道路長沼立体早期実現)  地域高規格道路「静岡東西道路」を構成し、静岡市の環状道路の一部として、都市全体の交通ネットワークを強化する役割を担っています国道1号静清バイパスの清水平面区間、静岡南北道路と国道1号が交差する長沼交差点では慢性的な渋滞が発生し、ヒト、モノの安定的な輸送に課題を抱えております。

また、ドライバーの労働時間が規制されている中、効率的な輸送を実現するため、速達性、定時性の確保が求められております。
地域経済の活性化に向けて、東西・南北交通の機能を強化されることで、清水港や東名、新東名、中部横断自動車道等の高速道路網へのアクセス向上が物流の効率化に直結致します。
つきましては、国道1号バイパス清水立体早期の完成及び静岡南北道路長沼立体の早期の実現にお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 高規格道路の整備と合わせ、国道1号、国道1号バイパス等直轄事業の維持管理に伴う予算を確保して頂き、安心・安全な道路空間の確保
を何卒よろしくお願い申し上げます。

 海 岸・港 湾  

3.津波・高潮・高波対策の促進による安心・安全の確保

静岡県第4次地震被害想定によると、静岡市では、南海トラフ地震が発生した場合、約12,600人の命が津波によって奪われることが想定されています。また、令和7年3月に国より報告された新たな南海トラフ地震の被害想定においても津波による市街地への多大な人的・経済的被害が想定されております。
特に、巴川流域は土地利用の高度化が進んでおり、35万人以上の流域内人口と多くの資産を抱えるとともに、河口部を含む一帯は国際拠点港湾の清水港で、広域的な物流・交流の要所となっているため、早急な整備が求められております。
 こうしたまちづくりがなされている本市において、巴川における津波対策が課題であり、津波の遡上による河川の越水・浸水を防ぐため、巴川河口水門の整備を何卒よろしくお願い申し上げます。
 また、静岡海岸、清水海岸では海岸堤防の嵩上げ、粘り強い構造への改良が進んでおりますが、堤防等の未整備地区や、必要な高さに満たない地区が残っているため、整備促進を何卒よろしくお願い申し上げます。合わせて、津波減災効果を高めるための清水港外港防波堤(改良)事業への予算確保及び事業推進を図って頂きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


以上の要望を実施させて頂きました。公明党の国会議員、県議会議員、市議会議員がチームで静岡市にとっての課題解決のために要望することで、一歩でも市民の皆さんの安心・安全を確保できるよう、全力を尽くして参ります!