マイナ問題、国民理解が最優先!上田勇参議院議員が閉会中審査で質問!
カード利便性、丁寧に周知せよ/参院閉会中審査で上田氏
公明新聞2023/07/27 1面抜粋
■保険証一体化、国民の理解が最優先
参院地方創生・デジタル社会形成特別委員会は26日、マイナンバーカードを巡るトラブルが相次いでいる問題を受け、閉会中審査を実施した。公明党の上田勇氏が質問に立ち、マイナカードと健康保険証を一体化する「マイナ保険証」について、来年秋に現行の保険証が廃止されて以降も保険料を払っている人が確実に保険診療が受けられるよう不安払拭に努めるとともに、理解を得る取り組みを最優先すべきだと主張。マイナカードの利便性を丁寧に分かりやすく伝えるよう求めた。
■「資格確認書」手続き簡便に
上田氏はマイナ保険証について「重要なことは(保険料を払っている人が)保険で医療サービスを受けられる権利を守ることだ」と強調。保険証廃止後に誤って“無保険”とならないよう取り組みをただすとともに、マイナ保険証を持たない人に交付する「資格確認書」の申請手続きについて「できるだけ簡便にすることが重要だ」と訴えた。
加藤勝信厚生労働相は「保険診療を受けられない事態が生じないよう資格確認書に関する周知を行う」と答弁。保険証を読み込む機器の不具合による医療費の10割請求問題では、遅くとも8月から3割など必要な負担で保険診療が受けられるようにすると述べた。
一方、厚労省側はマイナ保険証のメリットについて「過去の健康や医療データに基づいた、より良い医療が受けられ、高額療養費制度の限度額を超える場合には(窓口の)支払いが免除される」と説明。資格確認書では「データを活用できない」として、丁寧に周知する考えを示した。
マイナカードの活用を巡って上田氏は、国民の幅広い理解を得ながら、利用拡大を推進すべきだと強調。今後の政府の利用拡大方針が「国民に十分伝わっていない」としてより一層の周知啓発を訴えた。
河野太郎デジタル相は、カードの利用拡大の構想として①役所に行かなくてもスマートフォンで行政手続きができる「行かない窓口」②図書館カードや避難所の受け付けなどがカード1枚で完結する「市民カード化」③カードに内蔵された電子証明書を活用した「民間サービスでの利用拡大」――の三つを紹介。「実際に利用してもらい、利便性を感じてもらえるよう努める」と述べた。